「痛狂は酔わざるを笑い、酷睡は覚者を嘲る。」(般若心経秘鍵・弘法大師)
訳)酔っぱらいは酒を呑まない人を笑い、寝ぼけた人は、起きている人をを馬鹿にします。
人は、見た目や意見など自分と違っている点を見ると「おかしい」と思いがちです。
酔っ払いが人を笑っているのは自分の考えが常に基準であり、正当であると思っているためであります。
世間に無理に合わせようとすると苦しさが益々と募っていきます。
自分は自分、人は人。人と違うからといって、人を笑う必要もなければ、人から笑われる必要もありません。
変わることに寛容であっても自分自身の価値観を失わないように。
知心寺住職 正適
コメント