観音様のお告げを信じて男は旅に出ますが、「最初に触ったものを持って旅に出なさい」と言われたのにも関わらず、手に持ったわらしべを子どもにあげてしまった。
男にとって大切だったのはわらしべではなく、子ども笑顔だったのかもしれません。
もし観音様のお告げをそのまま愚直に信じ、わらしべを握り締めて歩くだけでは次々と発展していきません。
もし、家を得れなくても心優しい男は幸せに暮らせていたのだと思います。
観音様のお告げで旅に出るかどうか決めるのは自分自身であり、わらしべをあげるのも大事に握りしめて歩くのも自分自身の選択であります。
全て自分が選択した結果が今なのです。
知心寺住職 正適
コメント