眞田正適の心書

住職の心書67.ありのまま

本日「ヴィパッサナー瞑想」と「法話」を知心寺にて相務めさせていただきました。

 以前本山にいていた時に火事で、ある地方寺院が全焼した。

その火事の数ヶ月後全焼した寺院の住職が

祖山に登嶺し、経緯を説明されていた。

「隣の家からの類焼だから最初は”焼かれた”と思うと腹が立ってくるので自分で”焼いた”と思う事した。するとやりきれない気持ちになったので”焼けた”と思うことにした。

 そのように思うと誰のせいにする事なく事実を受け入れる事ができた。」

と説明されていた。

物事の見方であります。

ただ事実を事実としてありのままに見ることによって粛々と受け入れる事ができる。

「ただ ありのままを見る」

知心寺住職 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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