眞田正適の心書

住職の心書75.六波羅蜜

明日から秋の彼岸入りとなります。

仏教において悟りを得るために様々な修行をしますが、その一つに「六波羅蜜」があります。

「布施」は惜しみの心を退け

「自戒」は行いを正し

「忍辱」は怒りやすい心を治め

「精進」は怠りの心をなくし

「禅定」は散りやすい心を静め

「知恵」は愚かな暗い心を明らかにする

布施と持戒とは、城を作る礎のように、修行の基礎となり、忍辱と精進とは城壁のように外難を防ぎ、禅定と智慧とは、身を守って生死を逃れる武器となる。

それは甲冑に身をかためて敵に臨むようなものである。(華厳経)

このように六波羅蜜の内容を見てみると、修行というよりも、人生における生き方の指針といった内容となっております。

日々の生活において六波羅蜜に背くような陥りがちな日々の言動を改めて見直していくことがこのお彼岸の過ごし方です。

せっかくのお彼岸、何か一つでも出来る事を決め、意識して過ごしてみてはどうでしょうか。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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