眞田正適の心書

住職の心書85.人との間

「一手拍をなさず片脚歩むこと能わず 」
(高野雑筆集)

私たちは 片手では拍手する事ができません。片足では歩くこともままならない。

それと同じように 私たちは 人と人とが助けあって、お互いの「間」を取り持つことによって成り立つのであります。
「人間」とは「人」の「間」と書きます。
人と人との間には関係性があってはじめて「人間」になるということです。

自分一人では生きていく事は難しい。

物事を成し遂げるため、問題解決するためには周りの人の理解や協力が必要であります。

私たちが一人で 一体何ができるでしょうか?

自分と相手の「間」を考える事が大切であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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