眞田正適の心書

住職の心書87.使い方

昨晩、戦争についてのコメントのやり取りをしている中で歴史的な経緯や背景を考えるきっかけをいただきました。

土木工事の効率化を目的にノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルが開発された

「ダイナマイト」

戦争で使われることを目的に発明したわけではなかったが本来の目的よりも、争いに使用されてしまった。

「教法はもと差うことなし。牛と蛇との飲水のごとし。牛飲めば蘇乳となり、蛇飲めば毒剥となる」(五部陀羅尼問答偈讃集秘論)

教えに違いがあるのではない。
同じ水を牛が飲めば栄養たっぷりの牛乳となり、蛇が飲めば人を殺めてしまう毒となってしまう。

そのようにダイナマイトを発明したノーベルが悪いというのではなく使い方や考え方によって大きく変わってきます。

同じ水を飲んでも乳になるか、毒になるかは結局自分の心がけ次第なのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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