「如実知自心」(大日経)
訳)ありのままの己の心を知る
真言宗の根本経典といわれる『大日経』の「住心品」に示されている一節であります。
「悟りとなんでしょうか?と仏に質問すると、最高の真実の智慧は、悟りの心が原因であり、限りない悲が根本であり、方便活動が究極である。
悟りとは何かと言えば、ありのままに自らの心を知ることである。」
といった経典の内容であります。
きっかけ(種)があり、揺るがない信念を持ち(根)、手段を実践へと至ることが(開花)悟りそのものである。といった意味。
人は誰しも自分の心を知っているようで知りません。
瞑想をしていると気づけば次々と雑念が出てきます。
自分と向き合う時間がなければその部分を知ることもありません。
自分はどんな性格なのか?
何を普段から考えているのか?
をよく知り、嫌なところを認めることができれば、理想の自分に少しずつだが近づいて行くことができるのです。
自分自身を知り、素直に認めることが成長であります。
知心寺住職 眞田正適
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