眞田正適の心書

住職の心書96.考えると感じる

「感じる」には答えはありません。

「感じる」と言う事は今この瞬間の気持ちを向き合うことであって、それに対して正解・不正解はありません。

「違和感」も人それぞれに感じることであって正解はありません。
一方で「考える」というのは過去の出来事を掘り下げたりして、未来のために適切な選択肢を導き出す行為であって、正しさの判斷が必要な側面があります。

「感じる」ことに正解・不正解をごちゃ混ぜにしてしまうと素直な気持ちや今の狀況が見えづらくなってしまいます。

瞑想はどれが正解で、どれが不正解かを導きだす為ではなく、「素直に感じる」=「直感」を大事にする事であります。

調子の良い時もあれば、調子の悪い時もあります。

過去や未来を行き来するのではなく今を見る事が大切であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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