眞田正適の心書

住職の心書98.針と刀

「物を断つには長刃を須い、衣を縫うには小さい針を用いる。」(宗秘論)

同じ刃物といっても物を切るには長い刃を使い、布の時には小さい針を使います。
小さい縫い針だからといって長い刀に劣るという事はありません。

大きいから長いから優れている。
小さいから短いから劣っている。というわけではなく、その場所によって良さが生きていくのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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