すぐに乞食はゴミ置き場に捨てられたネズミの死骸を見つけそれを拾って持ち帰り、早速ネズミの皮を剥ぎとり、日に干し縫い合わせて財布を作って街に売りに行きました。
珍しく美しい財布はすぐに売れ、乞食は得たお金で野菜を買い倍の価格で売り、今度は野菜を売ったお金で果物を仕入れて倍の価格で売りました。
このようにして乞食をわずかの期間に富を得てやがてお金持ちになることができたのです。(六度集経)
いくら資産があったからといって遊びに使って終えば何も残りません。
学んだことを頭の中で知り得ただけで使わなけば何もなりません。
立場・環境だけではなくそれを愚直に信じ実行する行動力を持ち、努力することが大切だと言うことを教えてくれているのです。
知心寺住職 眞田正適
コメント