眞田正適の心書

住職の心書108.助け 

「鈍き刀の骨を切る必ず砥の助けに由る。
重き輅の軽く走る抑も亦油の縁なり。」
(三教指帰)

訳)鈍った刀で骨を切るには、必ず砥石の助けを借りなければならない。
また重い車を軽く走らせるには油の力を借りなければならない。

現在、様々な事が重なって全て中途半端な状態。
自分自身の事で精一杯で人に対して思いやるゆとりもなくなってしまっている事に気づく。
要は自分自身の行動に対して日頃から油をさしてこなかったからである。
今になって身から錆が出てきている。

気をつけなければいけない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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