眞田正適の心書

住職の心書112.座

そもそも「坐る」とはなんでしょうか?

「坐」は「土」と「人」二文字で構成されおります。
「土」という漢字の上の短い横「一」は肩。下の長い「一」は足。
縦の「I」は上半身を表します。

つまり「土」は足を組んであぐらをかいて座る姿です。

その肩のところに「人」の字がニつあります。

一人が父でもう一人が母です。
坐るといった行為は生きている証です。

人は生きてるから坐ることができるのです。当たり前ですが亡くなると座れなくなります。
しかし私たちはついつい自分の力で立ち、自分の力だけで生きていると勘違いするのです。
両親より授かった命によって生かされている自分であることを忘れてはなりません。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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