眞田正適の心書

住職の心書116.勝ち負け

「勝利者が勝ち取るものは敵意である。
敗れた人は苦しんで萎縮する。
心穏やかな人は、勝敗を捨てて安らかに過ごす。」(法句経)

「競争をするな」ということではありません。
勝ち負けを争うのではなく、日々積み重ねてきた事を発揮するのです。
追いかけっこで一等になった人は、勝ったのではなく、日々の積み重ねの結果であります。
だれかに勝つ必要もないし、だれかに負ける必要もないということです。

「周りは関係ない。」

自分の事をただ粛々と行っていくことによって、自分の道が開かれていく。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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