眞田正適の心書

住職の心書118.した事としなかった事

「他人の過失を見るなかれ。他人のしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったことだけを見よ」(法句経)

良くも悪くも沢山の情報が溢れている現代社会では世界中のありとあらゆる情報があり、自分との比較が簡単にできてしまいます。
あの人に比べてどうだと誰かと自分を比較することで悲観的になっている方が多いように思います。
比較したらキリがありませんし、幸せそうに暮らしてる方の欠点はないかと探してしまいます。
羨ましく思っている相手が本当に幸せかどうか本当のことは分からないのです。
なぜなら私たちの見聞できるのは相手の情報の一部分しか過ぎないですから。

それよりも関心を相手ではなく自分に向けることが大切であるとお釈迦様は言っておられます。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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