眞田正適の心書

住職の心書128.知ることよりも

「病人に対って方経を披き談ずとも、病を療するに由無し。」(性霊集)

訳)病人に対していくら病気の詳しい説明をしても病は治らない

本屋さんに行けば沢山の学べる本が売られております。
自己啓発本を見てなるほどと思考を深めていくことは良い事ですが、それだけで終わってしまうと病院に行って治療を受けずに病気の病名・病状の知識だけ持って帰ってしまうようなもの。

学んだ事を学んだだけにするのではなく実践していく事によって結果につながる。
「勉強しなさい」とよく言われるが、「実践しなさい」とはあまり言われない。
学びとは真似る事、実践を目的としたものであり、ただ知識を蓄えるものではない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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