眞田正適の心書

住職の心書145.錆び

「鉄から生じたサビが鉄自体を崩壊させるように、自分の行いが罪を犯した自分を不幸と導く」(法句経)

鉄はとても固い物質ですか錆びてくると徐々に粉々になりやがては潰れてしまいます。

鉄が錆びて使い物にならなかったのは誰のせいでもなく、鉄が原因です。

鉄がダメになる原因である錆は鉄の中から生じてきます。

人間もまた自分の心から出てくる錆びによって壊れていきます。

社会が悪い、親が悪い、家族が悪い等 出てきますがあくまでもそれはきっかけであって、自分の人生がダメになったと言う人は、まさに鉄の中に生じる錆びと同じです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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