眞田正適の心書

住職の心書148.楽しいことは 1/2

この世で1番楽しい事は何だろうか?と修行者が修行をせずに怠けて雑談していました。

一人目の修行者が「私は気候で爽やかな日の山を散歩することが最も楽しいことだと思う」

二人目の修行者が「親しい者同士が集まって踊りを見ながら酒を酌み交わして談笑することだと思う」

三人目の修行者が「私はお金がたくさんあって欲しいものを何でも買うことができて他の人々から羨望の眼差しで見られることほど楽しい事はないのだと思う」

四人目の修行者が「私は多くの美しい女性をはべらせ酒を飲みご馳走を食べ、香の漂う中で快楽にふけることができればこれ以上楽しみは無いのだと思う」(法句譬喩経)

四人の修行者たちは、欲望を募らせた話で盛り上がっておりました。

一番楽しい事は一体なんなのでしょうか?

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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