眞田正適の心書

住職の心書149.楽しいことは 2/2

聞いておられたお釈迦様がこう説かれました。

「お前たちの思う楽しみは、決して楽しみではない。むしろ憂いと恐れの道である。
親しい者同士が集い会うといっても、必ず別れの悲しみがくるものだ。
お金がたくさんあればお金のために奪い合い災いの元となる。
女性との快楽は、やがて憎しみと罵り合いを生むものである。
皆が好む所の楽しみは、どれも恨みと災いと憎しみを生じさせ、身を滅ぼし憂いを招き寄せるものばかりである。
仏門に入るという事は、皆が思っている楽しみは苦しみであるとして決して求めず、悟りの道を求めることが楽しみでなければならない」

すべてに対して度を過ぎてしまうと苦しみと憂いと憎しみそして災いをもたらしてしまいます。
そればっかりを求めすぎてしまうといつまでたっても本当の楽しみや安らぎは得ることが出来ません。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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