眞田正適の心書

住職の心書151.ブレーキ

「暴走する車をコントロールするように、湧き上がる怒りを管理する人を人生の達人と呼ぶ。他の人はただぼんやりと手綱をもっているだけ」(法句経)

誰だって怒ってしまう時があります。
問題なのは怒りに対して気持ちを管理する事が出来なくなる事であります。
車でもブレーキがなければ何処へ連れて行かれるのかは分かりませんし、壁に衝突、誤って人を轢き殺してしまう可能性もあります。
暴走した気持ちにしっかりとブレーキをかけれる人が人生の達人だとお釈迦様はおっしゃっております。
暴走する車に緩やかにブレーキをかけてストップをかけれる人はプロの運転手です。

免許証だけでは車を乗りこなす事は出来ません。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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