眞田正適の心書

住職の心書162.現在地

太陽の光が雲に反射しまた下にある雪にも反射すると辺り一面が光になってしまい影が全くなくなってしまう状態をホワイトアウトと言うそうです。
そのような状態になってしまうと方向も距離感も分からなくなり、自分自身がどこにいるのかが全く分からなくなってしまう。

「影があるから物が見える。」

光がないと物は見えませんが光だけになってしまっても物を捉える事は出来ません。
人生においても光と影があります。
辛いことがあって初めて幸福を感じることができる。
辛さ・苦しみは人生の影であり影をしっかり見つめることによって道が見えてくる。
全て表裏一体。いい事だけでは自分を見失ってしまう。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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