眞田正適の心書

住職の心書163.最後

「美しく」「ポックリ」「迷惑かけずに」といったどのように死ぬかを題材とした本をよく目にする。
誰もが望むところでありますがいくら願っても理想通りにいくものでもありません。
そうしたい、そうありたいと想いが強ければ強いほど逆に苦しんでしまう。
思い通りにならないものを無理に思い通りにしようとするところに苦しみが生じてしまう。
これが理想だとか。これが惨めだとか。亡くなり方を気にしても意味がない。

亡き人を沢山見てきて思う事は精一杯生きてきた最後の顔は皆綺麗でした。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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