眞田正適の心書

住職の心書164.与える対象

寒い日。手に息を吹きかける。
熱々のお粥をいただく時に息を吹きかける。
自身の息よりも温度が低いものに息を吹けば温めることができ、温度が高いものに息を吹けば熱を覚ますこともできます。
同じ息を吹きかける行為であっても、こうなると言いきれるものではなく、比べるものによって変化していきます。
絶対にこうであるといった偏った考え方を捨てると柔軟に物事を受けいれる事ができるようなってくる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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