眞田正適の心書

住職の心書182.頑固

「人は自分が優れていると思う見解を最上のものだと考えて、他の見解は全てを劣ったものとみなす」(スッタニパータ)

人は一度これが正しいと判断した事は無意識のうちに絶対だと思いがちであります。 
そのように思ってしまう事によって他人の意見を受け入れることは出来ず。ついには争うきっかけとなってしまいます。
国同士の戦争も絶対的な正義と悪があるわけではなく、双方、自国が正しい・自国が正義だと思っております。
自信を持つ事は良い事ですが過信になってはいけません。
主張だけではなく相手の良いところを見ようとする姿勢が伝わりお互いの心を通わせる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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