眞田正適の心書

住職の心書184.欠けている

「欠けているものや足りないものは音を立てるが、満ち足りたものは静かなものである」(スッタニパータ)

自分の欠点や自分にないものにはよく気付きますが、自分の長所や自分が持っている財産は気づきにくいものであります。

現在の悩みを考えてみますとそれ以外は満たされているということ。

しかしその部分には目がいかず、自分自身の立場に不平不満を言い、愚痴をこぼしてしまいます。

使い古された言葉でありますが、人は一人では生きていきません。

それなりに支えてくれた人がいるから今があるのです。

逆に欠けているものや、足りないもの以外に目を向けてみると意外な人達の支えによって現在があると明らかになってくる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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