眞田正適の心書

住職の心書193.積み重ね 2/2

「それ気海微しと雖も忽ち満界の雲を起し、眼精至って小なれども、能く遍虚の物を照らす。」(平城天皇灌頂文)

訳)吐く一息はごくわずかですが、たちまちに空に大きな雲をおこしていく。
眼はごく小さなものですが、この大きな宇宙すべてを見ることができる。
 
何気なくしている呼吸。無意識に見るという行為ですが大きな力や壮大な宇宙を見る事が出来ていることに誰もが気づいていない。
小さな事を軽んじてはいけません。小さな学び小さな積み重ねがやがては大きな力を生んでいく。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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