眞田正適の心書

住職の心書216.不条理

「忍の徳たること、自戒苦行も及ぶこと能わざる処なり」(仏遺教経)
苦難や困難を耐え忍ぶ事は、戒律を守ることや苦行よりも深い修行になると説きます。

「何で私だけ‥。」
「どうしてこんなこんなことに‥。」
「何でこんなことしなければいけないの?」

と人の事ではなく、私が修行道場にいてた時での感情であります。
その時を思い返してみれば道場での修行が日々での辛いことを耐えるトレーニングになっていたように思います。
どんな状況であっても突如として襲ってくる災難や不条理を受け入れることも厳しい世の中を生き抜いていくためには必要であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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