眞田正適の心書

住職の心書230.心の曇

「日月星辰はもとより虚空に住すれども、霧蔽虧し 烟塵映覆す」(吽字義)

訳)雲や霧がかかり、煙や塵に遮られて今は見えていないが空の上にはいつも太陽や星や月が輝いている。

どうしようもない事・もうダメだと危機的状況に陥った時は誰もが光がないものだと嘆く。
しかし光が雲や霧によって一時的に遮られた状態であって、太陽や月がなくなった訳ではないと説かれました。
 
調子が良い時もあれば悪い時もある。
晴れの日もあれば雨の日もある。

太陽や星は今も変わる事なく光っているが変わったように見えているのはいつも「心」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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