眞田正適の心書

住職の心書233.独り占め

「何かを弟子に隠すような教師の握り拳はない」(大般涅槃経)

教師の握り拳とは、教師が知識を自分一人で握り締めて人に教えないことです。
人に教える立場の教師が学んだ知識を独り占めしてしまうとそこからの繁栄はない。
 
知識として得たのであれば、次にまた伝えていく必要があります。
だから学ばせていただいた事を独り占めせずに伝えていく役目が私にもあります。

発芽する可能性のある「種」を手の中に持っているだけでは芽を出すことはない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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