眞田正適の心書

住職の心書235.道

「道自ら弘まらず、弘まること必ず人による」
(秘密曼荼羅教付法伝)
訳)道は自然に弘まることはない。弘まるには必ず人の力に依らなければならない。

どのような道も誰かが切り拓き、土を踏み固めて道となっております。

それと同じように良い教えがあるだけでは伝わらず、教えを弘める人がいなければ後世に繋がる事はありません。
今の悔しい経験や辛さは荒れた土地を踏み固めている行為であり、次なる道を作っている段階でもあります。
気づけば自身の経験が次通ってくる方の道になっている。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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