眞田正適の心書

住職の心書244.分岐点

東日本大地震から11年経つ。

その時は高野山の道場(寳壽院)に居たが震災の出来事を伝えられて、卒業も目前のところ居ても立っても居られず道場を抜け出した事が今朝のニュースを見て想起される。
 
道場を抜け出してみたものの何も出来なかったがこの出来事で一歩踏み出すきっかけをいただいた私にとって分岐点だったように思う。
 
「もしも或る行為をしたのちに、それを後悔して、顔に涙を流して泣きながらその報いを受けるならばその行為をしたことは良くない。
もしも或る行為をしたのちに、それを後悔しないで、嬉しく喜んでその報いを受けるならばその行為をした事は善い。」(法句経)

その時も今も全く後悔はない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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