眞田正適の心書

住職の心書247.異物

あこや貝という貝をご存じでしょうか?

あこや貝は自分の体内に入った異物の痛みを和らげるために、異物を包む成分を何層も何層も重ねることによって皆が知っている「真珠」となります。
辛いこと困っている問題があるとどうにか解決しようと知恵を絞り、努力することによって問題解決の糸口を見出していく。
大切な事は起こってしまった出来事を逃げずに向き合っていくことによって知恵が生まれ、経験となり、人格が磨かれていくのであります。

「泣き悲しみことで利益になるなら賢者もそうするだろう」(スッタニパータ)

「辛い‥辛い‥」と愚痴だけを言っているだけではいつまで経っても体内に痛み(異物)は取れずに蓄積していく。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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