眞田正適の心書

住職の心書248.落ちた後

「老人であれ、若者であれ、はたまた壮年であれ、みんな順番にこの世を去っていく。熟した果実が木の枝から落ちるように。熟した果実がいつ何時木から落ちるか知らないように生まれた人間はいつ何時死ぬかもしれない。」(ウダーナヴァルガ)

いつかは人は亡くなってしまう。これは疑いのない事実であります。
しかし、いつ何時か分からず不意に落ちた果実であっても落ちたという縁によって新たに多くの実を結ぶきっかけともなる。
落ちる場所が悪ければ芽吹く事はない。
 
片付けも大事でありますが、芽吹くきっかけ作りも大事であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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