眞田正適の心書

住職の心書260.好機 2/2

昔、ある国の王様が敵国に捕われそうになった際に勇敢な家来に助けられた。

早速家来を呼び、
「助けてくれたお礼に望むことを言ってみよ、叶えてやる」と伝えると、

勇敢な家来は
「どうか王様の髭を剃らせて欲しい」と願いでた。

王様は
「お前がそれで良いのなら、望み通り髭を剃ってもらうとしよう」と快諾した。

それを見ていた家来たちは「一国の大名になることができるというのにもったいない」
と言ってその人を笑った。(百喩経)

せっかくいい機会に恵まれていてもそれを生かせないことはとても残念なことであります。
頻繁に訪れることのないチャンス。

それに関しては遠慮はいらない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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