眞田正適の心書

住職の心書265.嘘つき

昨日はエイプリルフール。
嘘をついてよい日だとされております。

「十善戒」の一つに「不妄語」があります。
「不妄語」とは「嘘をつかない」ということであり、嘘をつくとバレないように、さらに嘘を重ねなければなりません。
 嘘を貫き通そうとするほど、話を嘘で固めなければならず、嘘だらけになってしまい結果。本当の事までも分からなくなっていきます。
 そして、ついた嘘がバレていないかと気になり続け、いつも不安に怯えて過ごさなければなりません。
 自分を守る為についた嘘によって自分の首を絞めてしまう事になってしまうのです。

「戒を守る事で戒に守られてる」

あるお寺の掲示板に書かれてあった言葉。
戒めは厳しいものではなく自分を守るための御守りみたいなものであります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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