眞田正適の心書

住職の心書273.復讐 1/3

昔、ひどい目にあわされた人に対して復讐をしたいといった投稿を目にした。
辛い経験があるから自分がされたと同じようにその人にひどい目に合わせてやりたいといった気持ちもよくわかります。
しかし、ひどい目にあわされた人はそのことについてなんの罪悪感もなくどこかで楽しく生活していることも事実。
それなのにその人のために自分の貴重な時間を使って思い続ける事自体馬鹿げております。

お釈迦様は
「怒りにしがみついているのは誰かに投げるために真っ赤に燃えている石炭を掴むようなものである。」と説かれました。
結局 火傷するのは相手ではなく自分自身であります。
その時の怒りによって積み重ねてきた努力や信頼も一気に失ってしまう。
だからこそ普段から自身の心に耳を傾けておくべきであるのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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