眞田正適の心書

住職の心書274.復讐 2/3

仏教には「煩悩即菩提」という言葉があります。
煩悩と菩提とは別のものではなく、一体であり、煩悩はそのまま悟りの縁であるといった意味。

煩悩がいいと認めているわけではなく、煩悩をきっかけに菩提に至ることができるといった教えです。
復讐したいと思えば、誰もが羨むぐらい自分が幸せに生きればいいのです。

屈辱感を味わうこと、自尊心を傷つけられること、出来れば経験はしたくありませんが、こういうことが起きてしまったら屈辱をバネにして、幸せになるように努力して幸せになるのが
最高の復讐であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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