眞田正適の心書

住職の心書296.やりたいこと

ひんやりした朝を感じるとふと高野山を思い出す。

当初、お坊さんとは相談を受けたり御経を唱えたりするものだと勝手にイメージしていた。
実際与えられた仕事はだれでもできるような雑務ばかりで
「こんなことやるためにきたんじゃない」と心の中で叫びながらで雑務をこなしていた。
しかし年々時が経つにつれ分かってきたように思う。

やりたい事をしているのにはずなのにやりたくない事が付随して必ず出てくる事。

したくない事でもそれを片付けなければやりたい仕事までいきつけないという事。

だったらやりたいことを見据えて与えられた仕事を懸命に向き合っていき「精進」していく事が「行」だと気づいたときにすべての行為が意味のあると変わっていった。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン