眞田正適の心書

住職の心書299.拒否

昔、お釈迦様に対して悪口を言う男がおられました。
お釈迦様は黙って聞いておられました。男の悪口が終わると、お釈迦様は静かに口を開き「あなたはよそに贈り物を持っていて相手の人がその贈り物を受け取らなかったらどうしますか?」と聞かれました。

男は「それは仕方ないから持って帰ります。」

お釈迦様は「先ほどあなたは色々と私に悪口を言われましたが私は受け取ることができないので全て持って帰ってもらいます。」
といったお話
悪口も素直に受け取ってしまうから自分が辛くなってしまいます。
全て受け取る必要はありません。

受け取らなければ罵る結果は相手に返ってきます。
「売り言葉に買い言葉」はやめましょう。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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