眞田正適の心書

住職の心書304.学び 1/3

「古の人は学んで利を謀らずと、今の人は書を読んでただ名と財をなす。」(性霊集)

訳)昔の人は道を学ぶときに損得を考えずに机に向かったが、今の人は本を読むときも地位とお金のことばかり考えている。

昔は勉強の目的は利益を得るものだと考えていなかった。
学問を学ぶ目的はひたすら自分の内なる精神(心)を高め真理や答えを追求することにあった。

利益がなくても何故学ぶのか?

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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