眞田正適の心書

住職の心書312.泣くだけでは

「泣き悲しむことで利益になるなら、賢者もそうするだろう。」(スッタニパータ)

どうしようもいかなくなった際、泣きなくもなります。
年齢を重ねれば重ねるだけ体や頭が衰え、昔できていたのに今できなくなって歯がゆさを感じることもあります。
一ヶ所が悪くなったら全てがダメで全体が悪くなったように錯覚してしまいがちでもあります。ますます深い沼から這い出せなくなってしまいます。
誰しも苦しく、泣きたい時はありますがしかし泣くだけでは何も解決になってはいけません。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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