眞田正適の心書

住職の心書314.管理

「工人は水を灌漑する。矢を作る職人は矢を矯める。大工は木材を矯める。理性ある人は自己を整える」(法句経)

水を管理することで田んぼや畑に水を行き渡らせて作物を育てることや飲み水を確保することができます。
矢を作る場合でもきっちりと矯正すればまっすぐに飛ぶ矢にもなるし、木を加工することによって人が住める家や家具を作り上げていきます。

人間の心も同様にきちんと整えることが必要であるといった意味であります。
心を管理しないという事はほったらかしにするのと同じことであります。

水を管理することをやめれば洪水や干ばつを引き起こします。

普段から心を管理していなければすぐに理性を失ってしまい、感情によって振り回されてしまうのです。
だからこそ常にブレーキが効くのかを点検する必要があるのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン