眞田正適の心書

住職の心書333.根

人徳や人望に置いて手に入れた富や名誉は自然の野原や山に咲いている花と同じように次第に枝が伸び、次々に広がって成長していく。

本人の手柄によって手に入れた富や名誉は鉢植えの花のように外に移されて捨てられたりもする。

権力によって得た富や名誉は花瓶の花みたいなもので根っこがないのですぐに枯れてしまう。(菜根譚)

私たちの人生において財産を手に入れたり高い地位についてもその行動によってその後大きく違っていくのです。

その時、その瞬間は良く見えていても直ぐに枯れてしまうこともあれば、枯れたと思っていてもまた綺麗な花を咲かせる事もあります。
その差はなにか?

「根っこがあるかどうか」

華々しい姿だけでは人を判断することはできない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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