眞田正適の心書

住職の心書335.甘やかし

ある種類の狼が保護動物に指定されたといった話を伺いました。

狼は保護動物指定以降人間から猟銃で打たれることはなくなって、撃たれない事を知った狼はそれまでその日の必要な分だけの餌をとっていたががお腹が空いていないのにも関わらず他の動物を殺すようになったといったお話でありました。

怒られなくなった子供も同じように思います。
怒られないと知っている子供は好き放題するようになって取り返しのつかないことまでしてしまう。

体罰を推奨するつもりはありませんが、いいよいいよと言うのは優しさではなく、いけないことはいけないとしっかりと教えるがその人のことを思った優しさであります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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