仏教の世界観である「有頂天」は天上界における最高の場所であります。
「有頂天」というところは実は僅か一尺(三十cm程)四方の不安定な限られた場所と言われております。
本人は上がりたくないと思っているが調子が良くなると周囲の人たちがチヤホヤしてくれて知らない間に上らされていることもあります。
上がって成長していくことはとても素晴らしいことですが自分が有頂天に上がっていてそれに気づかず足を踏み外してしまうことが一番恐ろしい事であります。
調子が良くても足下はしっかりと見ておきたいですね。
知心寺住職 眞田正適
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