眞田正適の心書

住職の心書381.信心

世の中にはたくさんの情報が飛び交っております。
インターネットの普及に伴い、情報量は飛躍的に拡大し、誰もが膨大な情報にすぐにアクセスできるようになった世の中。
しかし、情報量が多すぎて、一体何が真実で何を信じればいいのかが分からなくなってしまっているのが現状であります。

お釈迦様は人々に教えを説かれた時に、
「私の言うことを信じないでください。確かめてください。」
と説かれました。

「信じろ」ではなく「確かめろ」と説いたのには情報や言葉等をそのまま鵜呑みにするのではなく、何事も自分でしっかりと調べて、理解していく事であります。
いきなり信心を持てというのは危険とも言えます。
お釈迦様が説く「信心」とは理解を深めた上での「確信」であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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