眞田正適の心書

住職の心書405.粘着力

普段生活しておりますとふとした時に別の仕事や不安を思い出してしまいます。思い出す事や集中出来ない事がダメだというわけではなく、それに気付き、また意識を戻す事が大切であります。

粘着テープは何度も貼っては剥がす行為を繰り返すことによって粘着力が徐々に弱くなっていきます。

何度も意識を戻す事によって粘着テープと同じように染み付いた思考が弱くなり、余計な事を考える時間が少なくなっていき、今に集中する事ができます。

染み付いた心・余計な考えを消そうと躍起になるのではなく、意識して何度も戻していく事が大切なのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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