眞田正適の心書

住職の心書412.打算

水を張った「たらい」を自分の方に寄せようとすると返って反対側に行ってしまう。
 逆に水を押しやると、不思議な事に自分の方に返ってくる。
 得よう得ようと手前に寄せるほど「たらい」は逃げてしまい、渡そう渡そうと奥に押せば押すほど自分に返って来ます。
「良い事」をすれば「良い結果」を得る事ができます。
しかし「良い結果」を得るために「良い事」をしようとすると期待通りの良い結果にならなければ不満や怒りが出てしまい返ってチャンスや幸せを逃してしまう。

「良い事は打算的にしてはいけない。」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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