眞田正適の心書

住職の心書413.入我我入

「加は往来渉入をもって名となし、持は摂して散せざるをもって義を立つ。即ち入我我入これなり」

訳)加は互いに行き来すること、持は把握して離さないことである。仏と自身の相互の行き来である。

密教では自分自身と仏が一体(区別が無くなる)となる「入我我入」といった瞑想を重要としております。
 
互いに保つものと保たれるものの関係になる。

この道理を良く理解すれば自分と他人との善悪の区別はなくなり、受け入れる事ができる。
そのように理解できれば「相手の立場に成り代わって」気持ちを汲み取る事ができていきます。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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