眞田正適の心書

住職の心書420.救世主

「救世主」とは救う働きをする人とあります。
誰もが救っていただいた方、恩人と思える方はおられるかと思いますが皆がそう思っているのかといればそうではありません。
なぜなら恩を感じるのは自身の心だからであります。

お釈迦様は
「自分を救えるのは、自分自身である。
他の誰が救ってくれようか。
自分を正しく制御して初めて、人は得難い救済者を得る。」と説かれております。

自身の心に触れて感謝の気持ちを起こすのも、大きなお世話だといって突っぱねるのも自身の心のによるものであります。
 
あらゆる感情は自分の「心」が作り出している。
だからこそ心を正しく整えていくからこそ出会う人が救済者となりえるのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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