眞田正適の心書

住職の心書426.燻り

「新しい乳が容易に固まらないように、悪い行いもすぐにはその報いを示さないが、灰に覆われた火のように、隠れて燃えつつ、その人に従う。」

悪い行いをすれば必ず返ってくると言われております。
しかしその行いが返ってきていると実感するのは容易ではありません。

搾りたての乳がすぐに熟して固まらないのと同じように悪行の報いが現れるまでには時間がかかるから知る事は難しいのです。
それでも悪い行いは炭の如く火は燻り燃え続けやがては大きな火となってしまう。
 
良いことも悪いことの行いは固まるまでには時間がかかり直ぐに実を結ぶことはない。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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